がん検診・予防接種

各種検診

胃内視鏡検診(胃がん検診)

胃カメラ検査を実施し、胃の粘膜を直接観察してがんの有無を調べます。胃がんは早期発見で治療すれば治るようになってきています。
ご予約はお電話でお願いします。

tel:049-278-5200

胃がんについて

対象者 50歳以上
受診期間 毎年5月から10月
費用 1,500円(65歳以上)
3,000円(50歳から64歳まで)
検査項目 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

*精密検査(NBI拡大観察や色素散布観察)や、鎮静剤の使用はできません。
*2年に1度の検診です。
*ピロリ菌感染の既往がある萎縮性胃炎の方は、保険診療による年1回の定期フォローをお勧めします。

大腸がん検診

便潜血検査を実施し、便に血液が混ざっていないか検査をします。
陽性の場合は腸内に何かしらの病気が潜んでいる可能性があります。

便潜血について

対象者 40歳以上
受診期間 毎年6月から11月
費用 500円
検査項目 便潜血検査2日法

胃がんリスク検診(ABCD検診)

胃がんのリスクを予測する検査です。胃がんは日本人の死因上位の疾患のため、リスクを知っておくことは重要です。

胃がんについて

対象者 今年度41歳になる方
受診期間 毎年6月から11月
費用 500円
検査項目 血清ピロリ抗体、血中ペプシノーゲン

*既にピロリ菌を除菌済の方は受けられません。

予防接種

予防接種とは

予防接種予防接種とは、ウイルスや細菌の感染を防ぐために、ワクチンを接種することを言います。ワクチンは細菌やウイルスを無毒化または弱めたもので作られています。予防接種を受けることでウイルスに対する抗体(身体を守るために、体内に侵入した病原体と結びついて体外に排除する働きがあるたんぱく質)ができるため、感染のリスクが下がり感染しても重症化しにくいくなります。当院では、インフルエンザワクチン、(成人)肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンNew!を行っております。お電話による事前予約制ですので、接種ご希望の方は、電話にてお問合わせ下さい。

予防接種に関するご注意

以下に該当する方は、予防接種が受けられない、もしくは、受ける際に注意が必要となりますので、事前に担当する医師へお伝えください。他に分からない点や不安な点があればお気軽にご相談ください。

予防接種を受けられない方/受ける際に注意が必要な方

  • 37.5℃以上の発熱がある
  • 重大な急性疾患を起こしている
  • 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などがあり、治療を受けている
  • 鶏卵や安定剤など、ワクチンに含まれる成分に対するアレルギーがある
  • 過去予防接種を受けてから2日以内に、発熱や発疹、じんましんなどのアレルギー症状が出た経験がある
  • これまでに予防接種を受けた際に、痙攣を起こしたことがある
  • 過去に免疫不全の診断を受けている、もしくは、先天性免疫不全の血縁者がいるなど

予防接種後の注意点

予防接種の後、稀に急な副反応が現れる場合あるため、接種後30分間程度は医師とすぐに連絡が取れるようにしてください。また、接種当日は問題がなくても後から副反応が現れる場合もあります。ワクチンの種類にもよりますが、接種後1~4週間程度は副反応が現れないか注意していただき、万が一の場合はすぐに医師に相談するようにしてください。
接種当日の過ごし方については、接種部位を清潔に保ち、十分な睡眠を取って安静にしてください。なお、激しい運動や飲酒はお控えください。また、入浴は問題ありませんが、接種部位を強くこすったりすると腫れてしまうこともありますので、注意してください。

 

インフルエンザワクチン

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染し感染力が強い気道感染症の一つです。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3種類がありますが、その中でも特にA型とB型が例年流行しています。なお、日本では、例年11月下旬~12月上旬に流行が始まり、年明けの1月~3月にかけて感染者数がピークに達し、その後徐々に減少していくという傾向があります。
インフルエンザの典型的な症状は、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、全身の倦怠感であり、風邪と比べて自覚症状が強いことが特徴ですが、通常は無治療でも約1週間で回復します。高齢者者や肺の持病を持っている方は、解熱後に再度、発熱や咳、痰、呼吸苦などの症状が出現することがあります。これはインフルエンザウィルスに罹患し体力が低下しているところで、細菌性肺炎を併発するためで、致命的になることがあります。

毎年の接種で予防

インフルエンザワクチンの免疫期間は3~4カ月程度です。また、国立感染症研究所の流行予測(どのインフルエンザが流行しそうか)に合わせて、ワクチンの中身も毎年変わってきますので、毎年の接種が推奨されます。

 

インフルエンザワクチンの接種時期

一般的に予防接種は、接種してから効果が出るまで時間がかかります(2〜3週間程度)。したがって、インフルエンザワクチンの場合は、流行期間より少し早めの毎年10-11月頃に接種しておくことがお勧めです。

 

肺炎球菌ワクチン

肺炎とは

肺炎の初期症状は風邪とよく似ており、発熱や咳、痰などの症状が現れますが、状態が悪化すると、息苦しさを感じたり呼吸困難な状態に陥ったりします。症状が軽い場合は通院治療を行うことも可能ですが、多くの場合は入院が必要で、重篤なケースでは命に関わることがあります。なお、高齢者は肺炎特有の症状に乏しく、食欲がない、活気がない、話しかけても反応が乏しいなど非典型的な症状のみのこともあります。

 

肺炎球菌ワクチンの接種で予防

肺炎予防のためにできることの一つに予防接種があります。肺炎の原因菌はたくさんありますが、その中で最も多い細菌は肺炎球菌と言われており、約25%を占めています。肺炎球菌に対するワクチンを接種すると約3週間で免疫ができるとされ、肺炎球菌性肺炎の感染リスクや重症化リスクを低下させることができます。なお、新型コロナウィルスなどウィルスによる感染症や肺炎球菌以外の細菌による感染症は肺炎球菌ワクチンでは予防することができません。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)と同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
子どもの頃に水痘にかかると、治った後も水痘・帯状疱疹ウイルスが体内の神経節に潜んでいて、加齢や疲労・ストレスなどにより免疫力が低下したときにウイルスが活性化して、帯状疱疹として発症することがあります。
50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。

今年度(今年の4月1日から来年3月31日)に、下表の年齢になる方
(注記)必ず生年月日をご確認ください。

今年度に次の年齢になる方 今年度の対象者 生年月日
65歳 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生まれ
70歳 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生まれ
75歳 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生まれ
80歳 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生まれ
85歳 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生まれ
90歳 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生まれ
95歳 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日生まれ
100歳

大正14年4月2日~大正15年4月1日生まれ

100歳以上
(注記)

大正14年4月1日以前に生まれた方

(注記)100歳以上の方が定期接種の対象になるのは今年度限りです。

使用するワクチン

帯状疱疹ワクチンは2種類あります。
2種類のワクチンには接種方法や回数、接種による効果および持続期間に違いがあります。

当院では予防効果が高く、効果の持続も長い「組み換えワクチン」を取り扱っております。

  生ワクチン(ビケン) 組換えワクチン(シングリックス)

接種回数・接種方法

1回・皮下接種 2回・筋肉内接種
接種間隔 - 1回目から、通常2か月の間隔を置いて2回接種(注記)
接種ができない方 病気や治療によって、免疫の低下している方は接種できません 免疫の状態に関わらず接種可能です

(注記)病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある人等は、医師が早期の接種が必要だと判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。

ワクチンの予防効果

帯状疱疹に対する効果 生ワクチン(ビケン) 組換えワクチン(シングリックス)
接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後10年時点 - 7割程度の予防効果

(注記)帯状疱疹にかかった際の合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

組み換えワクチンは2回で接種完了になりますが、上記の期間外に接種を受けた場合は全額自己負担(公費負担の対象外)になりますので、スケジュールに余裕をもって接種を受けてください。

接種費用(自己負担金)

組換えワクチン:1回あたり13,000円

  • 対象者以外や実施期間外での接種は、全額自己負担になりますのでご注意ください。

成人用肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめしたい方

日本呼吸器学会によると以下に該当する方は成人用肺炎球菌ワクチンの接種を推奨しています。

65歳以上
  • 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている
  • 慢性の持病を持っている
    *特に、COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患を持っている場合
  • 治療中の病気や、免疫抑制療法を受けていることが原因で、感染症にかかりやすい状態となっている
  • 脾臓摘出などで脾臓に機能不全がある
高齢者を対象にした定期接種となっています

2014年10月から、高齢者*を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンは、予防接種法に基づき市区町村が実施する予防接種の中で定期接種の扱いとなっています。なお、定期接種の対象となる方は、生年月日によって毎年変わりますので、ご自身が対象になるかどうか事前に確認をお願いいたします。詳しくはお住いの市区町村にお問合せください。
65歳以上の方、あるいは、60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の持病がある方

接種間隔は5年以上

肺炎球菌の定期予防接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、は65歳~100歳までの年齢の間に5年以上の間隔を空けて定期接種を受ける形となります。なお、公費の補助対象となるのは1回だけで、2回目以降の接種は自己負担となるため、ご注意ください。

インフルエンザワクチンとの併用接種

インフルエンザワクチンと併用接種することで、さらに肺炎の予防効果が高まりますので、可能な限り併用接種をおすすめしております。

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