特定健診・がん検診・予防接種

健康診断

健康診断健康診断は、生活習慣病など様々な病気の早期発見、予防を目的として行われるものです。特に、生活習慣病は自覚症状が乏しいものもあり、症状が現れた時には既に病状がかなり進んだ状態となっているケースも少なくありません。したがって、命に関わるような事態を防ぐためにも、定期的に健康診断を受診することをおすすめします。

特定健診

対象者 40歳から74歳までの国民健康保険(国保)加入者
受診期間 毎年6月から11月
費用 無料(自己負担なし)
検査項目 身長、体重、腹囲、BMI、血圧、脈拍、胸部聴診、血液検査(赤血球数・白血球数・ ヘモグロビン・ ヘマトクリット、AST・ALT・γGT 、クレアチニン・尿酸・eGFR、中性脂肪・HDL-コレステロール・ LDL-コレステロール、血糖・HbAlc ) 、尿定性検査(蛋白・糖・潜血)、心電図、*眼底検査(該当者のみ眼科を紹介)
申込方法 完全予約制ですので、お電話にてご予約下さい(WEB予約は対応していません)。
tel:049-278-5200
当日受診される際は毎年5月中旬~下旬に市から郵送されます受診券と、保険証を持参してください。


*特定健診+肺がん検診(胸部X線撮影)+大腸がん検診(便潜血検査2日法)のセット計1000円での受診をお勧めします。
*市の人間ドックには対応しておりませんので予めご了承ください。

各種検診

肺がん検診

肺がんは日本人の死因上位に入る疾患です。たばこを吸う人は吸わない人に比べて男性は約5倍、女性は約4倍も肺がんのリスクが高くなるといわれています。たばこは受動喫煙といい、喫煙者ではない周りにいる方にも影響を与えるため控えましょう。早期発見・早期治療のためには、定期的な検査が大切です。

対象者 40歳以上
受診期間 毎年6月から11月
費用 500円
検査項目 胸部X線撮影

胃内視鏡検診(胃がん検診)

胃カメラ検査を実施し、胃の粘膜を直接観察してがんの有無を調べます。胃がんは早期発見で治療すれば治るようになってきています。
ご予約はお電話でお願いします。

tel:049-278-5200

胃がんについて

対象者 50歳以上
受診期間 毎年5月から10月
費用 1,500円(65歳以上)
3,000円(50歳から64歳まで)
検査項目 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

*精密検査(NBI拡大観察や色素散布観察)や、鎮静剤の使用はできません。
*2年に1度の検診です。
*ピロリ菌感染の既往がある萎縮性胃炎の方は、保険診療による年1回の定期フォローをお勧めします。

大腸がん検診

便潜血検査を実施し、便に血液が混ざっていないか検査をします。
陽性の場合は腸内に何かしらの病気が潜んでいる可能性があります。

便潜血について

対象者 40歳以上
受診期間 毎年6月から11月
費用 500円
検査項目 便潜血検査2日法

胃がんリスク検診(ABCD検診)

胃がんのリスクを予測する検査です。胃がんは日本人の死因上位の疾患のため、リスクを知っておくことは重要です。

胃がんについて

対象者 今年度41歳になる方
受診期間 毎年6月から11月
費用 500円
検査項目 血清ピロリ抗体、血中ペプシノーゲン

*既にピロリ菌を除菌済の方は受けられません。

肝炎ウイルス検診

肝硬変、肝炎、肝がんの原因となるB型・C型の肝炎ウイルスがないか調べます。
早期に発見し、早期に治療に取り組むことを目的としています。

対象者 40歳以上
今までに肝炎ウイルス検診を受けたことがない方
受診期間 毎年6月から11月
費用 無料
検査項目 HBs抗原、HCV抗体

予防接種

予防接種とは

予防接種予防接種とは、ウイルスや細菌の感染を防ぐために、ワクチンを接種することを言います。ワクチンは細菌やウイルスを無毒化または弱めたもので作られています。予防接種を受けることでウイルスに対する抗体(身体を守るために、体内に侵入した病原体と結びついて体外に排除する働きがあるたんぱく質)ができるため、感染のリスクが下がり感染しても重症化しにくいくなります。

予防接種に関するご注意

以下に該当する方は、予防接種が受けられない、もしくは、受ける際に注意が必要となりますので、事前に担当する医師へお伝えください。他に分からない点や不安な点があればお気軽にご相談ください。

予防接種を受けられない方/受ける際に注意が必要な方

  • 37.5℃以上の発熱がある
  • 重大な急性疾患を起こしている
  • 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などがあり、治療を受けている
  • 鶏卵や安定剤など、ワクチンに含まれる成分に対するアレルギーがある
  • 過去予防接種を受けてから2日以内に、発熱や発疹、じんましんなどのアレルギー症状が出た経験がある
  • これまでに予防接種を受けた際に、痙攣を起こしたことがある
  • 過去に免疫不全の診断を受けている、もしくは、先天性免疫不全の血縁者がいるなど

予防接種後の注意点

予防接種の後、稀に急な副反応が現れる場合あるため、接種後30分間程度は医師とすぐに連絡が取れるようにしてください。また、接種当日は問題がなくても後から副反応が現れる場合もあります。ワクチンの種類にもよりますが、接種後1~4週間程度は副反応が現れないか注意していただき、万が一の場合はすぐに医師に相談するようにしてください。
接種当日の過ごし方については、接種部位を清潔に保ち、十分な睡眠を取って安静にしてください。なお、激しい運動や飲酒はお控えください。また、入浴は問題ありませんが、接種部位を強くこすったりすると腫れてしまうこともありますので、注意してください。

 

インフルエンザワクチン

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染し感染力が強い気道感染症の一つです。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3種類がありますが、その中でも特にA型とB型が例年流行しています。なお、日本では、例年11月下旬~12月上旬に流行が始まり、年明けの1月~3月にかけて感染者数がピークに達し、その後徐々に減少していくという傾向があります。
インフルエンザの典型的な症状は、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、全身の倦怠感であり、風邪と比べて自覚症状が強いことが特徴ですが、通常は無治療でも約1週間で回復します。高齢者者や肺の持病を持っている方は、解熱後に再度、発熱や咳、痰、呼吸苦などの症状が出現することがあります。これはインフルエンザウィルスに罹患し体力が低下しているところで、細菌性肺炎を併発するためで、致命的になることがあります。

毎年の接種で予防

インフルエンザワクチンの免疫期間は3~4カ月程度です。また、国立感染症研究所の流行予測(どのインフルエンザが流行しそうか)に合わせて、ワクチンの中身も毎年変わってきますので、毎年の接種が推奨されます。

 

インフルエンザワクチンの接種時期

一般的に予防接種は、接種してから効果が出るまで時間がかかります(2〜3週間程度)。したがって、インフルエンザワクチンの場合は、流行期間より少し早めの毎年10-11月頃に接種しておくことがお勧めです。

 

肺炎球菌ワクチン

肺炎とは

肺炎の初期症状は風邪とよく似ており、発熱や咳、痰などの症状が現れますが、状態が悪化すると、息苦しさを感じたり呼吸困難な状態に陥ったりします。症状が軽い場合は通院治療を行うことも可能ですが、多くの場合は入院が必要で、重篤なケースでは命に関わることがあります。なお、高齢者は肺炎特有の症状に乏しく、食欲がない、活気がない、話しかけても反応が乏しいなど非典型的な症状のみのこともあります。

 

肺炎球菌ワクチンの接種で予防

肺炎予防のためにできることの一つに予防接種があります。肺炎の原因菌はたくさんありますが、その中で最も多い細菌は肺炎球菌と言われており、約25%を占めています。肺炎球菌に対するワクチンを接種すると約3週間で免疫ができるとされ、肺炎球菌性肺炎の感染リスクや重症化リスクを低下させることができます。なお、新型コロナウィルスなどウィルスによる感染症や肺炎球菌以外の細菌による感染症は肺炎球菌ワクチンでは予防することができません。

 

成人用肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめしたい方

日本呼吸器学会によると以下に該当する方は成人用肺炎球菌ワクチンの接種を推奨しています。

65歳以上
  • 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている
  • 慢性の持病を持っている
    *特に、COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患を持っている場合
  • 治療中の病気や、免疫抑制療法を受けていることが原因で、感染症にかかりやすい状態となっている
  • 脾臓摘出などで脾臓に機能不全がある
高齢者を対象にした定期接種となっています

2014年10月から、高齢者*を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンは、予防接種法に基づき市区町村が実施する予防接種の中で定期接種の扱いとなっています。なお、定期接種の対象となる方は、生年月日によって毎年変わりますので、ご自身が対象になるかどうか事前に確認をお願いいたします。詳しくはお住いの市区町村にお問合せください。
65歳以上の方、あるいは、60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の持病がある方

接種間隔は5年以上

肺炎球菌の定期予防接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、は65歳~100歳までの年齢の間に5年以上の間隔を空けて定期接種を受ける形となります。なお、公費の補助対象となるのは1回だけで、2回目以降の接種は自己負担となるため、ご注意ください。

インフルエンザワクチンとの併用接種

インフルエンザワクチンと併用接種することで、さらに肺炎の予防効果が高まりますので、可能な限り併用接種をおすすめしております。

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